大腸カメラ検査って痛い?苦しい?|池田市の内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科|くすもと内科・内視鏡クリニック

〒563-0056大阪府池田市栄町9番6α VERENA池田栄町 1階

Tel.072-752-8787

医療機関の皆様へ WEB予約
院内イメージ

大腸カメラ検査って痛い?苦しい?

大腸カメラ検査って痛い?苦しい?|池田市の内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科|くすもと内科・内視鏡クリニック

2026年6月23日

大腸がんは、日本人に増加しているがんの一つですが、早期に発見し適切な治療を行うことで、十分に治癒が期待できる病気です。
しかし、「大腸の検査は痛そう」「苦しいと聞いたので怖い」というネガティブなイメージから、検査をためらってしまう方も少なくありません。
なぜ大腸カメラで痛みや苦しさを感じることがあるのか、その原因を正しく知り、適切な対策をとっている医療機関を選ぶことで、検査の不快感は大幅に軽減できます。
本記事では、大腸カメラで痛みが生じる主な理由や、当院をはじめとする医療機関が実践している「痛みを抑えるための工夫」、そして楽に検査を受けるためのポイントについて、専門医の視点から分かりやすく解説します。

大腸カメラ検査で「痛い」「苦しい」と感じる3つの原因

ここでは、大腸カメラで痛みや苦しさが生じる主な3つの原因について、医学的な背景を交えて解説します。

1.スコープ挿入時に「腸が引き伸ばされる」

大腸はまっすぐな管ではなく、曲がりくねった複雑な形をしています。内視鏡を無理に押し進めようとすると、大腸が内側から引き伸ばされ、その刺激によって痛みが生じます。大腸の外側壁には痛みを感じる神経が存在するため、腸が過度に伸展されると強い腹痛や不快感の原因となります。そのため、腸をできるだけ伸ばさず、スコープを適切に操作しながら挿入する内視鏡技術が重要です。

2.検査中に注入される「空気」

大腸の粘膜を隅々まで詳しく観察するためには、ペシャンコになっている腸を膨らませる必要があります。この際、スコープの先端から空気を注入しますが、腸がパンパンに膨らむことで、お腹の張りや鈍痛を引き起こすことがあります。

3.過去の手術による腸の癒着や形状

過去に帝王切開や虫垂炎などの腹部手術を受けられた方は、お腹の中で腸が周囲の組織とくっつく「癒着」を起こしている場合があり、スコープが通るときに引っ張られて痛みが出やすくなります。また、生まれつき腸が人より長かったり、屈曲が強かったりする方も、スコープが通過する際に刺激を受けやすく、痛みを感じやすい傾向があります。

過去に大腸カメラで辛い思いをされた方へ:医療機関の選び方

「以前受けた大腸カメラが辛かった」という方でも、医療機関の選び方や事前の準備次第で、楽に検査を受けられるようになります。痛みを最小限に抑え、安心して検査を任せられるクリニックを選ぶための「3つのチェックポイント」をご紹介します。

豊富な経験を持つ「専門医」か

大腸カメラの挿入技術は、医師の経験値や熟練度によって大きく左右されます。
痛みを抑えるためには、腸を無理に引き伸ばさない「軸保持短縮法」などの挿入技術が必要です。
基幹病院や内視鏡専門機関で豊富な症例を経験した「内視鏡専門医」が在籍する医療機関を選ぶことが、痛みを抑えた検査への近道となります。また、熟練した医師は細やかなスコープ操作が可能なため、病変の見落としを最小限に抑えた確実性の高い検査を提供することができます。

鎮静剤・鎮痛剤(麻酔)を適切に使用しているか

「痛みがどうしても怖い」「緊張して体に力が入ってしまう」という方は、麻酔(鎮静剤・鎮痛剤)を使用して、うとうとと眠っているような状態で受けられる検査がおすすめです。
検査中の緊張や苦痛をほとんど感じることなく、気づいたら終わっていたという感覚で検査を終えることができます。患者さん一人ひとりの体格や体調に合わせて、安全かつ適切に鎮静剤の量をコントロールしてくれる医療機関を選びましょう。

吸収の早い「炭酸ガス(CO2)」を導入しているか

前述した「検査後のお腹の張り」を予防するために、従来の「空気」ではなく「炭酸ガス」を導入している医療機関がおすすめです。
炭酸ガスは空気に比べて100倍以上も腸管に吸収されやすいという特性があります。体内に吸収されたガスは、その後、呼気(息)として自然に体外へ排出されるため、検査中や検査後のお腹の張りが速やかに解消されます。

大腸カメラ検査の「前後」に起きる痛みと対処法

検査中だけでなく、検査前後の体調管理やケアを知っておくことで、より安心して当日を迎えられます。

1.検査前の下剤(腸管洗浄剤)でお腹が痛くなるのが心配

大腸カメラで病変の見落としを最小限にするためには、事前に腸の中をすっきりと綺麗にする必要があります。
そのために飲む下剤(腸管洗浄剤)によって、お腹がゴロゴロしたり、腹痛を感じたりすることがあります。
当院では、過去に下剤で腹痛を起こした経験がある方や、飲む量が多くて不安な方のために、患者様お一人おひとりの便通や体質に合わせた前処置(下剤の種類や内服方法の調整)をご提案しています。
院内では看護師のサポートを受けながら下剤を服用できる体制も整えていますので、事前診察でご遠慮なくご相談ください。

2.ポリープ切除をした後の痛みについて

検査中に見つかった大腸ポリープをその場で切除することがあります。大腸の粘膜自体には痛みを感じる神経(痛覚)がないため、ポリープを切除した瞬間に痛みを感じることはありません。
ただし、ごく稀(約1%程度)に「post-polypectomy syndrome」と呼ばれるポリープ切除後に発熱や腹痛がみられることがあります。切除後は医師の指示に従い、数日間の食事制限や飲酒・運動の制限など、安静に過ごすことが大切です。

3.排便の回数が多くて「おしり」が痛いときの対策

下剤によって何度も排便を繰り返したり、スコープを挿入したりすることで、おしりの皮膚がヒリヒリと痛むことがあります。 必要に応じておしりの痛みを和らげる軟膏を処方することも可能ですので、医師にご相談ください。

まとめ

大腸カメラは「痛くて苦しいもの」というイメージが先行しがちですが、これまでにご紹介した対策を講じることで、心身への負担を最小限に抑えた検査を受けることが可能です。
大腸がんは、早期に発見できれば予防や根治が可能な病気です。「過去の検査が辛かったから」「お腹の痛みが怖いから」と検診を先延ばしにせず、まずは医療機関へお気軽にご相談ください。

TOP