治療の基本は、「生活習慣の改善」と「薬物療法」の2本柱です。また、これらで十分な効果が得られない場合や、重症化している場合には「手術療法」を検討します。
01 生活習慣の改善
薬で症状を抑えても、生活習慣が変わらなければ再発を繰り返します。以下のポイントを意識しましょう。
食べ過ぎ、早食い、脂っこい食事、甘いもの(チョコレート・あんこなど)、アルコール、炭酸飲料、柑橘類、香辛料を控える。
食後すぐに横にならない(最低2~3時間は空ける)。前かがみ姿勢を避け、猫背を改善する。
夜間の症状が強い方は、上半身を少し高くして寝る、または左側を下にして寝ると逆流しにくくなります。
肥満の解消、禁煙、禁酒、お腹を締め付ける服装を避ける。
02 薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬を中心に処方します。
胃酸の分泌を強力に抑え、食道の炎症を治します。治療の中心となるお薬です(ネキシウム、タケキャブなど)。
胃の動きを良くし、食べ物をスムーズに腸へ送り出すことで逆流を防ぎます。
ストレス性の症状や、喉のつかえ感(半夏厚朴湯など)に対して併用することがあります。
症状が良くなったからといって自己判断で薬をやめると、すぐに再発することがあります。医師の指示に従って、徐々に薬を減らすなどの調整を行うことが大切です。
03 手術療法
生活習慣の見直しと薬物療法を行っても効果が不十分な場合や、食道狭窄(炎症で食道が狭くなる)・出血を繰り返すなど重症の場合には、手術を検討します。
※手術が必要と判断される場合は、連携している高度医療機関へご紹介いたします。
逆流性食道炎は、単なる胸やけだけでなく、喉や気管支にまで影響を及ぼす病気です。「薬を飲んでも良くならない咳」「喉に何かが詰まっている感じ」でお悩みの方は、一度消化器内科での検査をお勧めします。当院では、消化器内視鏡専門医が、食道がんなどの重大な病気がないかをしっかりと確認したうえで、患者様の生活スタイルに合わせた無理のない治療法をご提案します。「市販薬が手放せない」「薬をやめるとすぐぶり返す」という方も、諦めずに当院までご相談ください。